Steinberg Dorico 自作譜例集+なにか

Steinberg Doricoの自作譜例集です

ビットとサンプリング周波数とデシベルの基本知識

デシベルの話
約6dBで2倍の音量
約12dBで4倍、約18dBで8倍、約24dBで16倍と、6dB上がるごとに2倍ずつ増えていく
約って事を忘れないで欲しい
細かく言うと6.02....dBだったりする
細かいので端折る事が多い

 

20dBで10倍
これは約ではなく絶対
40dBで100倍、60dBで1000倍となっていく

 

距離が2倍離れると音量が6dB下がる
4倍離れると12dB、8倍離れると18dB下がる
10倍離れると20dB音量が下がる

 

データの話
1bitで約6dBの音を表現出来る
CDは44.1kHz 16bitのフォーマット

16bitかける6dBで96dB
CDは約96dB表現する事が出来る
これをダイナミックレンジと言う

 

実際の空気の振動の1Hzをデジタルで記録する為には、倍のサンプリング周波数の2Hzが必要
なのでCDの44100Hzのサンプリング周波数は、実際に音になるのは22050Hzになる

 

人間の耳に聞こえるのは20Hzから20kHz(=20000Hz)
これはかなり若い人
年齢と共に聞こえる周波数は上から減っていく

 

CD以外のほとんどのフォーマットは48kHz

テレビ、ゲーム機、DVD、Blu-rayYouTubeとか
48kHzのサンプリング周波数で実際の音は24kHzまで再現できる

 

ハイレゾという音源がある
それはサンプリング周波数が96kHz、192kHz、384kHzとかまである
人間の耳には聞こえない周波数の音までデジタルで記録出来るが、それが良い音かどうかは各々考えて欲しい
事実だけ言うなら人間の耳には聞こえない

 

ダイナミックレンジは逆に24bit以上のビット数は意味が無い
電子回路の性能的に100dB~120dBくらいまでが機械の記録できる・再生できる限界なので、24bit(24bit×6dB)の144dBで既にカバーされている
ただ、16bitだと少し機械の限界より小さいビット数なので、録音する時は24bitを必ず選んだ方が良い
例外的に一部のハイエンド中のハイエンドDAC(デジタル・アナログ・コンバーター)は32bitも有効な物がある

 

図書館の騒音が40dB、話し声が60dB、ジェットエンジンの音が140dB等はdBA SPLという単位になる
人間の耳に合わせた単位

人間の聴覚限界は130dB SPL

音の限界は194dB SPLで、それ以上は衝撃波になる

 

デジタルで扱う最も大きい音量は0dBFSになる
FSはフルスケールの略

0dBFSが最大音量で音が小さくなると-6dBFS、-10dBFSとマイナスの値で表していく

0dBFSを超えるとクリップという波形の頭が潰れた(カットされた)形になる
録音する時はクリップさせないように余裕を持って-12dBFSくらいが最大の音量になるように音量を調節して録音する

 

デジタルで無音はマイナス無限dBFSになる(-∞dBFS)
16bitで最も小さい音は-96dBFSくらい、24bitだと-144dBFSくらいになる

 

32bit floatは普通の整数のビットと違う範囲を扱える
0dBFS以上の音も記録できる
0dBFSを超えても音がクリップされない

-758dBから+770dBの1528dBを扱える

音を編集する時にいちいち0dBFSを超えてないか気にする必要が無い為、編集時には便利
0dBFSを超えた音は音量を下げれば良い
整数だとクリップするので元の音が再現出来ないが、floatだとクリップしない
DACで再生する際はfloatは扱えないので整数ビットにする