Steinberg Dorico 自作譜例集+なにか

Steinberg Doricoの自作譜例集です

モニタースピーカー14機種を聴き比べて来ました

Output Frontier

HEDD Type05 Mk2

Neumann KH80DSP

Focal Shape50

Genelec 8331A

Amphion One 18

Musik RL906

を聴き比べて来ました。

 

2022/06/13

Amphion One 12、Neumann KH120、ADAM A7Vを聴いてきました。

 

2022/07/13

reProducer Epic 5をレンタルしました。

 

2023/08/08

EVE SC205、IK Multimedia iLoud Precision 6、TOA ME-50FSを聴いてきました。

 

Focal Shapeは今持ってて使ってるスピーカーです。

比較の為に使いました。

 

単純に好きな順に並べると

Genelec<Musik<HEDD<Output<IK Multimedia<reProducer<ADAM<Focal<EVE<Neumann<Amphion<TOA

でした。

 

Output Frontierはウーファーの口径が大きく、同軸です。

Frontierが良い点は、低音のアタック感がとても良く再現されている所です。

かっちりとアタックを感じます。

ただ高音に少し歪感を感じました。

あと測った訳ではありませんが、中音域が凹んでいるように聴こえました。

中音域が引っ込んだ様な感じです。

口径と本体が大きいので豊かな音を感じる事が出来ます。

シンセベースの確認、キック等の低音のアタックを確認する用にはぴったりだと思います。

 

Musik RL906は本当に個性を感じませんでした。

他のスピーカーだったら元気、綺麗、臨場感、ガッツとか色々感想が出てくるのですが、そういう物を一切感じませんでした。

これが音色がないスピーカーなのだと思います。

坂本龍一さんがRL904を愛用しています。

流石同軸で、音の出口を点で感じました。

でも同時に、音を点にする意義はあるのか?とも思いました。

同軸じゃないスピーカーでも良いような感じがしました。

あと、低音が全然出ません。

Focal Shape 50と比べて特にウーファーの口径が小さいわけではないのですが、低音が鳴っていません。

アンプのワット数もMusikの方が大きいのですが、Focalと比べて音が小さい。

店員さんに聞いたのですが、Musikはどのラインナップも低音が出る方ではないとのこと。

私は低音をスピーカーでジャッジしたいので、Musikは選択肢に入りませんでした。

 

HEDD Type05 Mk2は綺麗な音に感じました。

リボン型ツイーターの固有の音は特に感じませんでした。

Lineariserの利点も感じませんでした。

特に個性や飛び出た利点は感じません。

私の好みなのですが、低音は豊かに鳴ってる方が好きで、HEDDはちょっとだけ低音が少なく感じました。

 

Focal Shape 50はいつも使ってるスピーカーです。

オーケストラの様な広い音源の定位、高音の綺麗さ、低域の音量感は好きです。

5インチですが結構低音が出ます。

低音から高音までスムーズに聞こえます。

滑らかです。

前作のCMSシリーズからそう感じています。

音は柔らかいです。

高域も柔かいでの聞く人によっては高域が出ていないと感じるかもしれません。

私は綺麗に鳴ってると思ってます。

シンバル、トランペット、ヴァイオリン、シンセの高音など特に減って聞こえる事は無いです。

ツイーターの指向性がとても広いため、広い範囲で同じ音で聞く事もできます。

CMSからShapeに乗り換えたのは、低音のレスポンスが良くなったと感じたからです。

バスレフからパッシブラジエーターに変わりました。

CMSは低音をよいしょと鳴らしてる感じがありましたがShapeはすんなり出てくる様に聞こえます。

ただ、とても困ってる事があります。

このスピーカー、30分無音だとスタンバイモードに入るのですが、小音量で音楽を流していてもスタンバイモードになります。

その度にサイン波のwavを再生して復帰させてるのですが、かなり面倒くさいです。

Alpha Evoはスタンバイモードをオフに出来るので、その機能がShapeにも欲しいです。

Focalはエンジニアより作曲家がよく導入しているイメージがあります。

しかし、とある所を覗くとFocal嫌いが割といる印象もあります。

 

Neumann KH80DSPは好きな音でした。

ウーファーの口径が4インチのくせに5インチのFocalに引けを取らないくらい低音がしっかりと鳴っていました。

アタック感も良く、音に立体感もあり、ガッツを感じ、制作意欲が湧きそうな音をしていました。

ウーファーや本体が小さいから低音が鳴らない、という事でNeumannを外す理由にはなりませんでした。

一つ上の口径のウーファーを搭載したモデルを買おうとすると大きさと値段が上がりますが、KH80DSPで十分な音質を誇っています。

個人的にはKH120のDSP版が出て欲しいです。

 

Neumann KH120はこれじゃなくて良いかなと思いました。

KH80で十分良い音・豊かな低音が聴けたのであまり感じるものはありませんでした。

KH80と似たような印象です。

 

Genelec 8331Aは嫌いな音でした。

とにかく好きじゃない。

音が硬い・狭い。

同軸は好きではない。

ある人がおすすめしてたので聞いたのですがGenelecは全シリーズ通して好きじゃない音です。

意外と小さかったです。

 

Amphion One 18は予算的にOne 12を聞きたかったのですが無かったので。

1番好きな音でした。

試聴した中で一番背が高かったです。

低音も高音も出ていて上手く表現出来ないのですが、とにかく良い音です。

とても音楽的です。

オーケストラも聞いてみましたが空間再現がとても良くできてます。

オーケストラで全員が一斉に音を鳴らしたあと、ホールの余韻で音が減衰しながら伸びるのですが、その再現も素晴らしいです。

アタック感も良いです。

マイナス点になる物が全く無かったです。

店員さんに聞いたのですがOne 12にすると低音が無くなるとの事。

One 12の大きさ的にはNeumann KH80DSPくらいになるらしいです。

One 18は予算オーバーなので買えません。

Amphion設計のアンプを繋いでもらって聞いたのですが、アンプがとても小さかったです。

D級で100Wのアンプです。

このサイズのアンプを設計できるなら内蔵してアクティブスピーカーにすればいいのに、と少し思いました。

余談ですが、防音室で試聴させてもらったので結構大きな音を出したのですが、ウーファーが震えてるのが視覚的に分かったのが面白かったです。

 

Amphion One 12も18と同じく、とても好きな音でした。

音が立体的に感じます。

スピーカーから音が跳ねて出て聞こえる。
音がとても元気で綺麗。
リスニングスピーカーの様に感じる。
少しだけ高域多め。
12は少し口径不足で低音が出ない。

低音は50Hzがギリギリ聞こえるくらいでかなり小さい。

ベースは聞こえない。
40Hzは聞こえない。

 

ADAM A7Vはスピーカーの性能が高いと感じました。
ツイーターとウーファーの音の繋がりがとても良く、音が上から下までスムーズに聞こえる。
高域の解像度がとても良い。刺さらない。倍音が綺麗に聞こえる。ちゃんと同じ楽器の倍音として聞こえる。音のずれが無い
ただ少しだけ高域は小さく聞こえる(Amphionと比べて)。でも問題は無いと思う。
低音の迫力も十分。
オーケストラのトゥッティとかアタックがとてもまとまって聞こえる。

 

reProducer Epic 5はとにかく低音が凄かったです。

5インチウーファーですが底面にパッシブラジエーターが付いていて、ローの再生が凄かったです。

中音・高音はスムーズに出ています。

 

EVE SC205は207が聞きたかったのですが無かったので5インチの205を

好きな音でした。

一番重要視している低音がちゃんと鳴っていて、音を面で感じます。

音が揃ってる感じがして良かったです。

 

IK Multimedia iLoud Precision 6は良いのですが普通に感じます。

音の好みはEVEより好きなのですが、優秀、しかし普通なスピーカーに聞こえます。

Focalと並べて聞いてIKの方が好きでした。

ここまで来るとFocalはいまいちな気がしてきました。

 

TOA ME-50FSはめちゃくちゃいい音でした。

TOA?聞いたこと無いメーカーだから全く候補にありませんでした。

Rock oNの記事を読み、期間限定で試聴できるみたいなのでなんとなく聞きました。

しかし、音を聞いてびっくりしました。

本当に欲しくなりました。

ウーファーが10cm(およそ4インチ弱)が2個しかないのに6.5インチのウーファーがあるFocal Shape 65より低音が出ます。

サイン波が入ってるwavファイルを再生し、30Hzの音が聞こえました。

40Hzも楽々再生します。

Shape 65は全く聞こえません。

この低音再生能力は凄く不思議でした。

低音はウーファーが大きくないと聞けないと思っていた常識が少し覆りました。

音はバッチリと全ての周波数が揃っていて、低音から高音までビシッと再生します。

TOAのサイトを見ると位相のグラフがあり、とても揃ってます。

位相もとても良かったです。

Metal、J-Rock、ゲーム音楽、オーケストラ、クラシックピアノ曲エレクトロニカ全て良く再生します。

フラットでつまらないという印象もありません。

聞いていてとても楽しい音です。

なのに、忠実にモニタースピーカーである、とも感じます。

ボーカル曲を1曲しか持っていかなかったのですが、ボーカルがめちゃくちゃきれいでした。

もっとボーカル曲を持っていけばよかったです。

ただし、店員さんにちょっと聞いた限りでは、200万円くらいするそうなので、全く手が届きません。

Amphionが欲しいと思ってましたが断然TOAが欲しくなりました。

 

こんな感じです。